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アパートで水道管からの漏水発生!水道管で知っておくべきこととは?

この間、所有しているアパートで、水道管から漏水するという事案がありました。

 


水道管は、目に見えない部分が大半を占めています。そこで何かトラブルが起こってしまっても、水道代の請求書を見なければ気がつかない場合が多いです。

 


まさに入居者が入居する1週間前に判明しました。修繕にかかった費用は40万円。。。

老朽化だと保険の適用もできないですよね。

 


これは非常に危険な事で、知らない間に何十万円というお金を支払わなければならない状態になっている可能性があるということです。また、古い水道管には鉛が使われていることもあります。この鉛には人体に有害な影響を与える作用が含まれています。今回の記事では、それらの古い水道管を使い続けるリスクや、水道管が古い場合にどのような対応をすればよいのかということをお伝えしていきます。

 


①水道管の水漏れによる様々なトラブル

 

水道管が水漏れを起こすと、様々なトラブルの原因となります。高額な費用を請求される場合もあれば、階下の住人とのトラブルの原因ともなります。洗濯機の水漏れなどといった分かりやすいものではなく、目に見えない水道管という部分の水漏れが生じていると、その責任の所在が曖昧になってしまいます。まずは、水道管の水漏れを起こすことによる金額面のトラブルや、近隣住民とのトラブルについてご説明します。

 


知らない間の水漏れが高額な水道代の請求につながる?

 

 


水道管からの漏水は、人の出入りが激しいスペースで水漏れが発生すれば、床が水浸しになっているのにすぐに気づくはずです。しかし、そうではない場所の水道管が破損していると、なかなか気づくことができません。一気に大量の水が漏れて、部屋から水が溢れ出すという大惨事に発展してしまえば、逆に早く気づくことができますが、高額な費用を請求される場合の多くは、壁の内側の水道管が水漏れを起こし、壁からじわじわと水が染み出ていて気付かないなどといったケースです。

この場合、日常生活の中で使わない部屋の壁に小さなシミができるのですが、それに気づくことができるのはよっぽどこうした事案に慣れている人でしょう。

そして、普段は1万円以下の水道代が、ある時突然何十万円という金額の請求になり、そこで水道管に何らかのトラブルがあることが発覚します。

このケースは、地下の排水管ではなく地上の排水管で起きた出来事であるため、非常に残念なことに「気づかなかったオーナーが悪い」ということになり、多くの場合、その何十万円という高額な水道代を支払わなければいけなくなります。さらに、水道管の工事の費用も必要になるため、このトラブルによって必要になる費用は、かなり大きな金額になるでしょう。

このような悲劇を予防するためには、日頃から水道メーターの動きに注意しておくか、ある程度古くなった水道管は、トラブルが起きていなくても交換したり補強したりするなどのメンテナンスをする必要があります。

「まだ大丈夫」という気持ちが何十万円という水道代を生み出す可能性があるのです。

 

 

 

自治体によっては、水漏れによる高額な水道代は減免してもらえる可能性もあります。

 

漏水トラブルで多いのは、敷地内の地下の排水管が破裂して水が漏れてしまうケースや、老朽化によって破損し、水が漏れてしまうというケースです。庭に埋めている木の根が成長し、排水管を外してしまうというケースもあるようです。こちらも、ある月に届いた水道代の請求書が大金になっており、水漏れが起きているのではないかということが分かり、調べた結果、何らかの原因で地下の排水管から水が漏れているということが発覚するというケースです。

先ほどお伝えしたケースと違うのは、漏水が発生していた場所が地上ではなく地下だったということです。水が漏れてしまうという事実はどちらも変わりがありませんが、法律上これは大きな違いになります。実は、各自治体によって地下の漏水によって高額になってしまった水道費を減免する制度が存在するのです。自治体によってその手続きの方法や提出する書類は違うようですが、まずは高額の料金を支払い、その後にお金が返ってくるというパターンと、最初から減免してもらえるというパターンがあります。また、減免の計算方式も自治体によって異なります。気になる方は、「水道事業給水条例」というキーワードに、ご自身がお住まいの土地をキーワードとして加えて検索してみてください。3分の1から10分の1程度の金額まで減免されることがあるようです。また、減免申請を行う際には、その自治体が指定する水道工事業者に依頼をしなければ書類自体を作成することができない場合があります。そのため、減免対応が可能か確認せず水道業者に慌てて連絡をして工事の段取りをしてしまうと、減免制度を使えなくなってしまう可能性があります。まずは水道メーターを閉めてから、各自治体の減免制度の詳細を調べ、その内容に準じた対応とっていくと良いでしょう。漏水のトラブルを経験した方の中には、こういった条例のことを知らずに、あきらめて素直にその金額を払っている人もいるようですが、非常にもったいないですよね。

 


 

③古い水道管から水漏れが起きる原因は?

 


水道管から水漏れが起こるケースは、様々なものがあります。木の根っこが成長し水道管を外してしまうという特殊なパターンもあります。しかし統計的にいえば水漏れの原因となる事柄は大きく2種類に分けることができます。

 


水道管の老朽化

 

給水管や排水管が水漏れを起こす場合、まず原因として考えられるのが、水道管の老朽化です。1950年代まで使用されていた鉛製の水道管である鉛管は、他の金属でできた排水管に比べて腐食が進みにくい性質をしていますが、それでも使用され続けた年月の長さを考えると、腐食が進行し破裂を起こしてもおかしくありません。

2015年度10月19日、大阪府港区の地下にある水道管が相次いで破裂し、水道管の中を流れていた水が大量に地上に噴出するという事故が起こりました。この3ヶ所は、それぞれ少しずつ離れた場所で、最初に水が噴出した場所から650メートルほど離れた場所で2ヶ所目が噴出し、その後、約3キロ離れた場所で3ヶ所目が噴出しました。水が噴出した原因は老朽化による水道管の腐食だったようです。つまり、その辺り一帯のエリアの地下の水道管が老朽化し、全体的に限界を迎えていたということがわかります。

このように、ある時期に一斉にそのあたりの水道管が作られたという場合、その内の1ヶ所の水道管が老朽化によりトラブルを起こしたら、その周辺の水道管もすべて老朽化が進んでいるということが伺えます。つまり、漏水事故が起こった場合、その1箇所だけを修理すれば解決するというわけではなく、同じ時期に作られた配水管全てが老朽化による水漏れを起こす可能性を秘めた危険な地域ということになってしまうのです。

家やマンションの場合も同じです。マンションの一室で老朽化による水漏れ事故が起こった場合、それをきっかけに他の部屋でも老朽化による漏水事故が続けざまに発生することがあります。それは、同時期に作られた排水管であるため、同時期に限界を迎えたということなのです。そのため、水漏れの原因が老朽化である場合は修理を行う際に水道管全体の塩ビ管への切り替えを検討する必要があります。かなりの費用はかかりますが、長い目で見れば最も効率が良い方法になります。

 


つなぎ目の緩みや劣化

 


水道管のつなぎ目部分から水漏れが発生するケースもあります。これは、水道管と水道管をつないでいるナットが緩んでしまっていたり、長期間の使用によって水の流れを止めるためのパッキンが劣化してしまったりすることによりじわじわと発生する水漏れです。近くを頻繁に車が通る場所の地下にある水道管や、人が頻繁に歩く場所の床下にある水道管などは、振動によって少しずつナットが緩んでしまうことがあります。さらに、ナットと水道管の間にあるゴム製のパッキンが、長期間の流水によって少しずつ劣化し、隙間が生じてしまうことによって水漏れが発生するのです。このケースの場合は、上記の腐食によって水道管が破損するというケースに比べると、じわじわとした。水漏れなので、ある月に突然水道代が跳ね上がるということは心配しなくても大丈夫です。しかしその分、じわじわと水道代が上がるため気づきにくく、早く気づいていれば継続的に水道代を安くすることができたのに、知らずに払い続けていたということにもなりかねません。そのため、こちらも日頃のメンテナンスによって察知しなければいけない水漏れです。

 


その他の水漏れの原因

 


水漏れが起こる最も多い原因は老朽化です。そして次に多い原因はつなぎ目の緩みです。しかしそれ以外にもさまざまな原因があります。代表的なものは、水道管の内部の詰まりです。給水管よりは下水管で発生しやすい症状で、水道管の中に髪の毛や食べ物のカスなどが詰まり、それが水の流れをストップさせてしまい不必要な圧力がかかった結果、水道管の破損につながるのです。また、大規模な地震によって水道管が破損するというケースもあります。これは非常にレアなパターンですが、不明な水漏れの原因を探る時に選択肢に入れる必要はないでしょう。なぜなら、排水管が破損するほどの大きな地震が発生していないのであれば水道管の水漏れが地震によるものではあるはずがないですし、逆に大規模な地震が発生した直後に水漏れが起きたのであれば、それしか考えられる原因がないからです。

 


 

④古い水道管には鉛が使用されている可能性がある?

 

水道管に使用されている素材には、いくつかの種類があり、素材ごとに鉛管、銅管、鉄管、塩ビ管などがあります。近年は塩ビ管を使用している水道管が多くなっています。金属管とは違い、塩ビ管は腐食が発生することがないので、経年による劣化や老朽化による水漏れの心配がありません。また、薬品に対する耐性も高く、アルミと同程度の強度を持っているため、衝撃にも強いという特徴があります。さらに、その重さは鉛の8分の1、鉄の5分の1程度となっているため扱いやすいです。低温でもろくなったり、紫外線によって酸化したりというデメリットもありますが、一般的な環境下においては塩ビ管が最も使いやすい汎用性を持った素材でしょう。

しかし、塩ビ管が普及しだしたのは1940年代以降です。それまでは、全国の水道事業体で鉛管が使われていました。なぜなら、鉛は欧米でも古くから使用されており、錆びにくく柔らかい材質なので、加工がしやすいという特徴があったため、水道管に適していると考えられたのです。その鉛管を使用した上水道健康被害の可能性があるという指摘がされたため、昭和50年代の半ばから、鉛管は水道管としては使用されなくなりました。

ただ、だからといってそれまでに作られてきた鉛管の水道全てを鉛管から別な素材に切り替えるということは不可能であり、現在でも鉛管を使用した上水道は一定の割合で存在します。これは2014年のデータですが、全国の20の都道府県で調査を行ったところ、鉛製の上水管を使用している世帯の割合が10%を超え、347万世帯が使用しているということがわかりました。その中でも最も鉛管の使用率が高かったのが香川県の37.56%です。厚生労働省は、2004年に「水道ビジョン」という水道事業の見通しに関する発表を行いましたが、その中で、「鉛管をできるだけ早くゼロにする」という研究をしていますが、そのまま撤去が進んでいないということがわかっています。撤去は進んでないにせよ、国が先導して鉛管をなくす方針を固めた背景には、鉛が人体に与える悪い影響があります。

 


⑤古い水道管は1日も早く交換を!

 

水道管は、古くなると漏水事故の発生率が上がります。漏水事故が発生すると、当人は「悪くない」と思っていたとしても、驚くほどのお金が必要になるケースがあります。そのため、保険をかける意味でも古い水道管を使用しているご家庭は、水道業者さんを手配して一度状況を見てもらうと良いでしょう。もし、老朽化が進み、あと一歩で破損するという状況が見つかれば、大惨事の予防になりますし、見つからなければそれはそれで、そこから先安心して生活できるようになります。また、もうひとつ心配なのは鉛を使用した水道管です。鉛には前述のように強い中毒作用を引き起こす性質があります。

毎日のように使う水ですから、そこに毒性のある成分が混ざっているのはたまらないものです。上水道の鉛管からの取替工事は、自治体によって補助金が出ますので、一般的な水道工事に比べれば安い価格で施工してもらうことができます。健康はお金では買えないものですので、気づいた段階ですぐに取替え工事をするのが良いでしょう。

自分で水道管の修理をすることは可能なのか?

 


⑥基本的にはプロの業者さんに任せた方が良い

 

水道の蛇口の水漏れなどとは違い、水道管の水漏れについては素人が簡単に終了することはできません。洗面台の下に通っている水道管のつなぎ目のナットが緩んでいる程度であれば、簡単に修理が可能ですが、そもそも、水道管の破損した箇所が目に見える場所にあるとは限りません。

むしろ水道管の全長後ほとんどの部分は目に見えない部分に埋まっています。地面の下、壁の中、床下などを掘り起こして終了するとなると、素人が手を出すのは危険です。ただし、水漏れ箇所が表面に出ている場合は、自信がある人であれば修理することは可能です。ただし、それによって破損を悪化させてしまったり、より水漏れの量が増えてしまったりという危険性もあるので、あまりお勧めはできません。

どうしても自分で修理する場合は?

 

破損している箇所が目に見えており、どうしても自分で修理したいという場合は、その症状によっては修理可能です。大まかな手順をお伝えしていきます。

元栓を締める

水道の元栓を閉めましょう。元栓を閉めなければ修理の最中に水が溢れ出てきます。修理どころではなくなってしまうので、修理の最中が元栓は閉めておきます。ということは、他の水道も使えなくなるため、トイレは先に済ませておくと良いでしょう。

水漏れ箇所のタイプを取り外す

修理のために、破損している部分のパイプを取り外します。留め金がついている場合はその留め金をナット等を使用して外し、その後、つなぎ目の連結部分に使用されているユニオンをレンチで外します。

パイプを交換する

取り外したパイプと同じ長さの塩ビパイプを購入し、外した箇所に差し込みます。そして、継ぎ目の金具を購入し、固定した後、念のため接着剤で固定します。塩ビパイプは柔軟性があり、ある程度曲がるので、差し込む際には多少力ずくでもOKです。専門業者に依頼するお金や時間がないという場合は、ホームセンターなどで道具を購入し、このように自分で修理することもできます。しかし、水道管は素人が修理するのは難しいどころか危険な場合もあるため、できればプロの業者さんを呼んで修理してもらった方が良いでしょう。

 


⑦まとめ

 


水道管から水漏れが発生している場合は、ある月に突然水道料金が上がり、気づくことがほとんどですが、そうなってからでは手遅れです。築年数が30年以上のご家庭は、何のトラブルもなかったとしても、一度、専門の業者に依頼をし、水道管のチェックをしてもらうと良いでしょう。

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