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不動産投資を中心にいろいろな投資法のノウハウとその実体験を書きます。

金融機関から「定期預金を作ってください」と言われることの意味とは

みなさんが不動産の融資を受ける時に、金融機関から「定期預金を作ってください」と言われることがあるかと思います。

 


本日は、この「定期預金を作ってください」の意味について書いていきたいと思います。

 


1.普通預金と定期預金の違い

普通預金と定期預金の違いについては、金利くらいしか意識しない方が多いのではないかと思います。

しかし、その金利も定期預金でもよくてせいぜい0.1%、通常だと0.01%と1年間1000万円を預けたとしても、得られる金利は、1000円程度(税金が引かれると800円程度)です。正直、投資家の利回りとしてみると全く魅力はありません。FXのスワップの方が確実に多いです。

 


しかし、お金を貸す側の銀行にとっては、定期預金と普通預金には大きな違いがあります。

 

2.「定期預金を作ってください」の意味

一般の方のイメージでは、銀行は広く預金者からお金を集め、集めたお金を企業などの融資に回して利益を上げるといったところではないかと思いますが、現実には、集めた預金を運用できずに困っている銀行が多いのが実情です。

逆に、日本銀行のマイナス金利政策のもとでは、預金を集めすぎると逆に収益にマイナスとなってしまうことすらあります。

銀行から不動産購入の融資の際の条件に定期預金の作成を求められたことがある方は多いのでないかと思いますが、なぜ、銀行は定期預金をわざわざ作成するように求めてくるのでしょうか。

それは、いざという時に融資の返済の原資にできるように定期預金の作成をもとめていると考えられます。

 


3.定期預金は担保なの?

正確には、定期預金になっているだけでは、正式な融資の担保になっているわけではなく、あくまで預金者の任意の定期預金ということになります。

しかし、定期預金を作った以上は定期預金の満期までは、少なくとも定期預金の解約に応じる義務が銀行に発生しません。

普通預金の場合には、預金者から請求があれば速やかに預金を払い戻す義務を銀行は負いますが、定期預金の場合には、そのような義務はなく、解約に応じるのかは銀行の判断によります。(融資等がなければ、実務上は速やかに解約に応じる場合が多いですが・・・)。

銀行からみた場合には、定期預金の満期を長くとる、自動継続の定期預金にしておけば、少なくとも定期預金の満期日以外には、解約ができないため、その前に貸出を回収しなくてはならない事情が生じた場合には、

普通預金よりも時間の余裕をもって貸出が回収できる

・定期預金からの貸出の回収を交渉の材料に約定どおりの返済を促す

といったことができるメリットがあります。

 


4.おわりに

少なくとも定期預金の満期日には、銀行は定期預金の解約を拒むことはできないものの、実質的に定期預金は銀行の担保としてみられているため、追加の融資を受けることを念頭においた場合には、無理に解約しない方がベターだと感じます。

ただ、そもそも定期預金をしない・断ることを選ぶのも一つの手かなと思っています。

私は、関西に住んでいますが、関西に支店のない某地銀の定期預金は解約しました。利回り的に全く面白くないですし、面前字書の原則があるため、解約するのに支店まで行かないといけないとのこと。不便ですよね笑

 


不動産を経営するものとして、融資を受ける時の定期預金について記載しました。結論として、これらは金融機関との付き合いもあるので経営判断ということになります。

皆様のご参考になれば幸いです。

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