固定資産税評価額とは?
皆さん、マイホームや投資用不動産など、不動産を所有していると、固定資産税評価額という言葉を聞いたことがあるかと思います。
でも、これって何のための数値がご存知ですか?
その辺りをすこし掘り下げて書いてみました。
①色々な税額の根拠
固定資産税評価額は、土地および建物に関しては、固定資産税および都市計画税、登録免許税、不動産取得税の算出根拠となります。
また、建物のみ、相続税の算定根拠としても利用されます。
具体的には土地建物の所有者に毎年送付されてくる固定資産税納税通知書に記載されている評価額になります。
固定資産税納税通知書の中には、「評価額(または単に価格)」、「課税標準額」、「税額」の3種類の数字が記載されています。
その内、「評価額(または単に価格)」に該当する部分が固定資産税評価額となります。
固定資産税評価額は市場価格とは原則関係ない
固定資産税評価額は、税金を取得するために計算された金額ですので、市場価格とは原則、関係がありません。
②不動産価格との関係
都心部では、固定資産税評価額よりも遥かに高い金額で不動産が売買されているのが通常です。
一方で、郊外では、レアケースですが固定資産税評価額を下回るような取引も散見されます。
固定資産税評価額は、市場価格の動向とは連動しておらず、ほとんど価格が変動しないが基本です。
固定資産税評価額があまり変動しない理由としては、税金を計算する根拠であるためです。
市場の動向に合わせて、毎年のように固定資産税評価額を変動させてしまうと、税収が安定しません。
特に、固定資産税に関しては、市町村税ですので、市町村の重要な財源となります。
財源の乏しい田舎ほど、固定資産是評価額が高止まりしているということもあり得ます。
以上、ここまで固定資産税評価額について見てきました。
では、固定資産税評価額の目安はどの程度なのでしょうか。
そこで次に固定資産税評価額の目安について解説します。